肩の整形外科|たちはら整形外科・肩とスポーツのクリニック|明石市人丸前駅の整形外科・リハビリテーション科

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肩の整形外科

肩の整形外科|たちはら整形外科・肩とスポーツのクリニック|明石市人丸前駅の整形外科・リハビリテーション科

当院の肩治療について

当院の肩治療について

肩の専門医である院長が、あらゆる肩の症状に対応します。
常に心がけているのは、丁寧な説明です。
まずは、ご自身の肩の状態を理解して頂き、治療方針を共有したいと考えています。
そして、診察室を出るまでに症状を緩和させることを意識しています。
なぜなら、クリニックに来院される多くの方は不安を抱えています。
その不安が払拭され、前向きな気持ちになれることが大切だと考えているからです。

また、肩の治療ではリハビリがとても重要です。
例えば、日々の疲労や運動不足で、肩の土台である肩甲骨の動きが悪くなると、肩には負担が増えるので痛みが出やすくなります。
ですので、痛みのある肩だけに目を向けていては、根本的な治療はできません。
原因である肩甲骨の動きを改善させなければ、痛みが残ったり、繰り返しになってしまうのです。
この原因に対する根本的な治療がリハビリです。
当院では、肩治療の経験が豊富な理学療法士が、基本40分/1セッションの時間をかけて、徒手療法を行います。
リハビリが終わった直後に、その効果を実感できるはずです。

主な肩の疾患

外来で診察する頻度の多い、代表的な肩の疾患について説明します。

さらに詳しい解説は、院長のオフィシャルホームページをご覧ください。

肩と肘とスポーツの整形外科
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五十肩(凍結肩)

一番有名な肩の病名かもしれません。
しかし、「五十肩」という用語の定義が曖昧なため、一般整形外科医にとって非常に悩ましい疾患だと思います。
我々肩の専門医としては、「五十肩」=「凍結肩」と認識しています。
50歳前後の女性に誘因無く発症することが多く、肩の可動範囲が狭くなる疾患です。初期は痛みが強く、夜も眠れないことがあります。その後、徐々に可動範囲が狭くなり、特に背面に手が回らなくなります。
自律神経系や女性ホルモンの乱れが発症に影響していると推察されていますが、実はよくわかっていません。
治療は、関節包内の炎症を鎮めて痛みを和らげるところからスタートします。そして、リハビリを中心に固まった関節包をまた動く状態に戻していきます。
治りが悪い場合は、ハイドロリリース(注1)やマニピュレーション(注2)、鏡視下手術(注3)を併用する場合もあります。

注1 ハイドロリリース:

動きの悪い組織や神経周囲へ、生理食塩水で薄めた局所麻酔薬をエコーガイド下に注入することで、動きや痛みを改善させる手技です。

注2 マニピュレーション

エコーガイド下に神経ブロックを行い、無痛状態で肩の動きを広げる手技です。

注3 鏡視下手術

重症の五十肩に対して行います。4mmの内視鏡を用いて、固まった関節包にレーザー処理を加えることで動きを広げる手術です。全身麻酔になるので、2泊3日の入院が必要になります。

腱板断裂

五十肩の次に知名度の高い肩の疾患かと思います。
しかし、治療法に関しては誤解が多く、「手術で断裂した腱板を修復しないと治らない」と考えている方が多いようです。
実際は、腱板が断裂していても症状がない場合がよくあり、これを無症候性腱板断裂と言います。
ですので、症候性腱板断裂を無症候性腱板断裂にすればいいわけです。
それでは、どのような方が無症候性腱板断裂になるのでしょうか?
調べてみると、断裂部の炎症が落ち着いており、肩甲骨(腱板の土台)の動きが良く、残っている腱板が上手に働いている方に無症候性腱板断裂が多いことがわかっています。
ですので、腱板断裂の治療はすぐに手術ではなく、まずはリハビリを中心とした保存療法で無症候性腱板断裂を目指すことになります。
ところが、全ての方が無症候性腱板断裂になれるわけではありません。
断裂形態や断裂サイズによって症状が残る場合があります。
その症状が、生活の支障になる場合は、手術にて根治的に治しますが、最近では再生医療であるPRP療法も注目されています。

手術は、鏡視下腱板修復術を行います。当院では直径が4mmの関節鏡を使用していますので、この関節鏡が入るくらいの小さな傷ができますが、最終的に傷跡はほとんどわからなくなります。
また、関節鏡で修復できないほど進行した腱板断裂では、リバース型人工肩関節置換術を行います。人工関節と聞くと抵抗があるかもしれませんが、身体の負担も少なく、術後の回復も早い安全な治療です。

石灰沈着性腱板炎

ある日突然、激烈な痛みで発症し、痛みのためにほとんど肩を動かせなくなってしまいます。
五十肩の炎症期でも同じような症状の方がいますが、五十肩と異なり可動域制限がなく、治療に良く反応し、短期間で治ることが多いです。40~50代の女性によく発症します。
原因はよく分かっていませんが、Caイオンの透過性増加による石灰化、組織のリン酸低下による石灰化などの説があります。
女性に多いことからホルモンなどの影響もあるのかもしれません。
腱板内に沈着した石灰により腱板内の圧力が上昇することや、腱板周囲に炎症が波及することで強い痛みが生じ、肩が動かせなくなってしまいます。
治療は炎症を沈静化させるために、ステロイド剤を石灰沈着部周囲へ注射します。一回の注射で多くの場合は痛みが軽減します。
しかし、症状が残存する場合はエコーガイド下に石灰を吸引します。
硬い石灰の場合は吸引ができないので、関節鏡を使用し石灰を取り除くのと同時に、石灰に侵されている腱板を修復することもあります。

変形性肩関節症

関節の中で、骨の表面はクッションの働きをする軟骨で覆われています。この軟骨が磨り減ると肩を動かすことで関節に無理がかかり、炎症が起きたり、骨が変形してきたりします。そして、徐々に痛みが強くなり、動きも悪くなってきます。これが、変形性肩関節症です。体重を支える関節である股関節や膝関節に比べると、頻度は少なめですが、ここ数年で増えてきている疾患です。

加齢に加えて、肩に無理がかかるような仕事などが原因になります。欧米人に比較して日本人には少ないことを考えると、人種差や遺伝的な要素も関係があるのかもしれません。
治療に関しては、腱板断裂と同様に誤解の多い疾患です。
「磨り減ってしまった軟骨が元に戻らないと治らない」と考えている方が多いようです。
残念ながら、1度磨り減った軟骨は元には戻りません。
しかし、関節内の炎症を上手にコントロールし、リハビリにて軟骨部に負担が少ない動きを作ることで症状は良くなります。
ここでもリハビリが重要になります。
もし、リハビリを中心とした保存療法でも辛い症状が残る場合は、手術を考えることになりますが、最近では再生医療であるPRP療法も注目されています。
手術は変形の進行に応じて、関節鏡で行う場合と人工関節を行う場合があります。
どちらの場合も身体に負担が少なく、術後の回復も早い安全な治療です。

反復性肩関節脱臼

肩関節は体の中で最も脱臼しやすい関節です。しかも、一回脱臼すると癖になりやすい特徴があります。
ひとたび脱臼が癖になってしまうと、脱臼する度に、さらに脱臼しやすくなり悪循環に陥ってしまいます。このような状態を反復性肩関節脱臼といいます。
ラグビーなどのコンタクトスポーツや柔道などの格闘技、女性ではバスケットの選手などで発症することが多いです。
肩の構造上の理由から、ほとんどの場合は前に脱臼します。その時に、上腕骨を前に行かないように押さえている前下上腕関節靱帯と関節唇という軟骨の複合体が損傷します。
これを「バンカート病変」と呼んでおり、不安定性の原因とされています。
リハビリにてある程度安定性を高めることは可能ですが、スポーツ復帰を目指す場合手術を行うことが多いです。
手術は関節鏡を用いてバンカート病変を修復します。傷も目立たず美容的にも優れており、正常組織に無理をかけないため術後の回復も早いです。

投球障害肩

 「スポーツ整形外科」のページをご参照ください。

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