スポーツ整形外科
スポーツ整形外科
スポーツ認定医の院長が、児童から高齢者まで、リクリエーションからプロアスリートまで、あらゆるレベルのスポーツ関連疾患に対応します。
エコーによるリアルタイムな診断と、ハイドロリリース(注1)や体外衝撃波(注2)、再生医療であるPRP療法など最新の治療で早期復帰を促します。
また、スポーツ整形外科では、とても高いレベルのリハビリ技術が要求されます。
当院では、機能解剖学に基づいた運動療法+ファンクショナルローラーピラティス(FRP)の手法を駆使し、アスリートの早期競技復帰と再発予防。さらに、パフォーマンス向上をサポートします。
スポーツに関係して発生する運動器のトラブルは、「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」に分けることができます。
「スポーツ外傷」は明らかな受傷起点のある「けが」であり、外から加わる1回の大きな力(衝撃)によって起こる捻挫や脱臼、骨折などをいいます。
これに対して「スポーツ障害」は、繰り返して小さな力(ストレス)が筋肉や骨、靭帯、関節軟骨などに加わることで起こります。身体のコンディショニングやフォームの不良、使いすぎ(オーバーユース)が原因となります。
スポーツ外傷に対しては、早期の正確な診断と治療が重要となります。
例えば、手の舟状骨骨折はレントゲンで分かりにくく見逃されやすい骨折です。初期に正確に診断され外固定すれば治癒しますが、見逃されると手術が必要になります。
また、足関節の捻挫も初期の適切な対応を誤れば、クセになることもあります。
それに対し、スポーツ障害に対しては、身体の硬さや筋力不足、不良フォームなど、障害の要因を見極める作業が重要になります。その評価に合わせて、オーダーメイドでトレーニングメニューを作成し、マンツーマンでリハビリを行っていきます。
ほとんどが、機能障害(身体の硬さや筋力不足)による運動連鎖(フォームの連動性)の乱れによって肩関節に無理がかかり、関節内や周囲組織に炎症がおこっているだけで、腱や靱帯、軟骨などに損傷を伴うことはまれです。しかし、治療が遅れると損傷が起こる場合があります。
治療は、リハビリを中心とした保存療法でほとんど改善しますが、5%程度が鏡視下手術の適応になると言われています。
肩専門医の間でも混乱するほど、いろいろな病名や病態が提唱されていますが、ここでは有名なものだけを説明します。
さらに詳しい解説は、院長のオフィシャルホームページをご覧ください。
肩の投球障害と同様に、コンディショニング不足の状態で投球を繰り返していると発症します。
特に、肩甲骨周囲の筋肉が硬かったり、筋力が低下している状態だと上腕骨の挙上不足、いわゆる「肘下がり」の状態になってしまいます。
この「肘下がり」の状態では、肩関節の外旋可動域が小さくなったり、腕の軌道が外回りになるために、肘に過剰な外反ストレスがかかります。成長期のやわらかい軟骨などに、この過剰な外反ストレスが繰り返し作用することで野球肘が発症します。
野球肘には、内側型、外側型、後方型があります。もっとも多いのは内側型ですが、リハビリで良く治ります。それに対して外側型(離断性骨軟骨炎)は、頻度は少ないのですが進行例には手術が必要になることもあり、注意が必要です。
さらに詳しい解説は、院長のオフィシャルホームページをご覧ください。
テニスのバックハンドストロークの繰り返しで発症することが多いので「テニス肘」なのですが、主婦にも多く発症します。
外来でよく出会う疾患ですが、慢性化するとやっかいです。
慢性化例では、PRP療法や手術を考えます。
多くは10代の成長期に、腰椎の捻りを繰り返すスポーツが原因で発症します。
大腿前面が硬い選手に発症しやすいです。
治療は、骨癒合が得られるステージではコルセットを装着します。同時にリハビリにて分離部にストレスが集中しないよう、骨盤や腰椎の動きを整えていきます。
院長自身、学生時代にラグビーをやっていて受傷しています。手術も経験し整形外科医を志すきっかけになった外傷です。
膝に捻りを加えるとガクッと「膝くずれ」が生じます。
日常生活ならなんとかなりますが、スポーツ復帰を考えると手術が必要になることが多いです。
院長自身、前十字靭帯損傷と合併して内側半月板損傷も経験しています。
院長は手術で断裂した半月板を摘出しましたが、全てに手術が必要なわけではなく、損傷形態によって様々なオプションがあります。
再生医療であるPRP療法もその1つです。
ジャンプ系競技をしている選手に発症しやすいので、「ジャンパー膝」と呼ばれ、膝のお皿(膝蓋骨)の上や下が痛くなります。
ほとんどがリハビリで良くなりますが、難治例や早期復帰を希望される場合はPRP療法を行う場合もあります。
フルマラソンに初挑戦したとき、院長も苦しみました。走っていると膝の外側がだんだん痛くなってきて、30kmくらいからは地獄でした。
リハビリにて、しっかりコンディショニングすることが大切だと痛感しました。
成長期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴で、跳躍系やボールを蹴るスポーツに多いです。
お皿の下の骨(脛骨粗面)が出てきて、痛みを生じます。
やはり、リハビリがとても大切です。難治例ではPRP療法や手術を行うこともあります。
ランニングはスポーツ障害の宝庫です。「走ることは健康に良いこと」のように考えがちですが、走れる身体の準備がなければ、足腰に負荷をかけ続けているだけなので、あちこちが痛くなるでしょう。
代表的なランニング障害には、ランナー膝(腸脛靱帯炎)、シンスプリント(過労性骨膜炎)、疲労骨折(脛骨、中足骨)、アキレス腱炎、足底腱膜炎などがあります。
当院では、コンディショニングやフォームチェック、インソールや栄養指導まで、ランナーのトータルサポートを行っています。